- お店の作業日誌 -

イギリスはDMR社のフラットペダル”VAULT"です。アルミ材をマシニングで仕上げて製作されています。この手のペダルの価格は少々高価なので「始めてのペダル交換」となると遠慮してしまいますが、理由が分かると結局は購入に至る事が多いです。

初心者のうちは足の裏まで意識が届きません。乗っていくうちに踏面を捉えておく事が煩わしくなってきます。この手のペダルは靴の裏に吸い付くようにデザインされていてシャフトに踏面も近いのでパンピングを安定させます。

自転車の全ての部品に言える事ですが価格はパフォーマンスに直結しています。単に安価な部品よりも上達を早めてくれるアイテムなのです。

前後に子供乗せの装着された3人乗り専用の電動アシスト自転車の整備です。当方はスポーツ車が得意な自転車店ですが、このような一般車の整備も年に数度は入庫します。理由は車体を通販や量販店で購入された後に整備可能な環境が住宅近辺にないのが理由でしょう。

今回は、お子様が大きくなって仕様変更で大掛かりな重整備です。タイヤ・チューブ交換を初め前後のブレーキ交換・調整やシート脱着およびバスケットの取付など。
なので費用もそれなりに高額になりましたが「壊れて困る前の事前整備」と言う事で事前見積で入庫して頂きました。

今日では一般的になった3人乗り専用の電動アシスト自転車ですが、その総重量は100kg近くになります。100kgというと原付バイクと同等かそれ以上で制限速度も5km/hしか違いません。その割に使用されている部品は低コストの理由からか一般的な自転車用部品の流用なので部分的には、たいへん脆弱です。

その為、使用される方が小まめなメンテナンスをされれば問題も起きにくいのですが、大半のユーザーさんは何もせず乗りっ放しなので壊れた時点で手遅れになる事がほとんどです。そのトラブルの大半はタイヤの空気圧不足で起こるパンクや注油不足で起こるブレーキやスタンドなどに集中します。

自転車には自動車のような「定期的な車検制度」が存在しません。なので日常点検は自身で行うのが必至です。特に3人乗り電動アシスト車を使用される奥様自身が出来ないのであれば月に一回でもご主人様にお願いしてみて下さい。それも出来ないなら自転車店にお願いしましょう。他店で購入なら少しの作業でも有料整備は当然です。

乗りっ放しでパンクされて修理に来られ「お金が無いから取り合えず・・・」痛んで使用の限界を超えた部品は交換しないと完全な復旧は出来ません。メカニックと言えど手品師や異世界の魔術師みたいな都合の良い存在ではありません。宜しくお願い致します。

現在、日本国内でのグラベルバイクの広がりはパッとしていませんが海外ではレースが行われるほどのブームが起こっているようです。河を渡ったり泥だらけになる様子を見ていると、ちょうどマウンテンバイクが登場した頃に似ています。

レースを見ているとマウンテンバイクに似ていますが、違う部分も多いのでファンも増えてきそうで、今後このジャンルも定着するのでしょうね。マウンテンバイク黎明期もそうでしたが、日本のオフトレールの環境は急峻な山が多いので楽しめるフィールドが限られますから楽しめる環境作りが必要でしょうね。

以前から定評のあったTIME社の”FLUIDITY"がモデルチェンジしました。性能やキャラクターはそのまま、ワイヤレスコントロールやワイドタイヤ等の昨今の仕様に合わせた仕様となっています。

価格面では近頃の高騰の影響を受けて少々高価ではありますが内容は十分に納得のいく仕上がりです。フランスの老舗メーカーのエスプリに興味のある方は是非!

ヴィンテージなランドナーの整備です。ランドナーはフランス発祥の旅する自転車。自転車レースで有名なツール・ド・フランス。自動車レースならルマン24時間耐久レース。フランスはツール(旅)やエンデューロ(耐久)が好きな民族なんでしょうね。

このくらい古くなると今では手に入らない当時物の部品が使われていますので、出来るだけオリジナルを尊重して使える部品は極力残して利用します。今回替えたのはタイヤ・チューブとトレーのパーツのみ。整備にはセンスも必要で仕上がりに差が出ます。

フレームはかの有名な”ケルビム”のクロモリ製のフルオーダー。部品の構成から見て1978年頃のものだと推測します。フォークを先を大きく曲げて乗り心地を良くしたうえ、寝たヘッドアングルと大きなオフセットで操縦安定性を確保しています。最近は見かけない正にランドナーのスケルトン。
リアメカはデュラエースのご先祖であるクレーンで、Fメカはアルテグラのご先祖の600をWレバーを操作して5X2の10速でコントロールします。クランクはストロングライトの5ピン。

バーテープはコットンでニス仕上げ。ブレーキレバーは現在では見る事の無いギドネットレバーでブレーキはマファック・レーサー。ハブはシマノですがリムはスーパーチャンピンが奢られています。

フランスパーツと日本製パーツの組み合わせで、かなり通好みの自転車。ワンオーナー車で、その昔は寝台列車で輪行しながら日本各地を走られたそうです。全体的に綺麗に仕上げましたので、これからもサイクリングを楽しんで頂けると思います。宜しくお願い致します。

FOXのマウンテンバイク用フロントフォーク"F36SL FACTRY"です。インナーパイプ36mmという大柄な外観ですが、XCO向けと言う軽量な仕様で大きく肉抜きがされていて重量は見た目を裏切り1800gを下回ります。

ここ近年でマウンテンバイク用フォークも大きく変化しました。ダンパーの調整も乗りながら触れる様にレバーっぽい形状になっていて至れる尽くせりです。ほんと、今はスポーツ用バイクには良い時代だと思います!

昨年に12速コンポーネントを外されてストリップのまま天井から吊るされてた”CHINELLI VERY BEST OF”ですが、よーやく11速コンポを組付けしました。ひと昔前のロードバイクはガチのレースバイクではないにしても昨今のモデルに比べて乗った感覚はストイックで「特別な自転車に乗ってる感」がバチバチです。

巷では”バイクの価格の高騰が原因だ”としてユーザー離れが進んでると囁かれていますが、果して初心者に高額なカチカチのカーボンフレームと慣れない使い方の難しい11〜12速のレースコンポが必要なのでしょうか?思うに情報ばかりが先行して購入する前から頭デッカチになってる様に思います。
趣味は異なりますが魚釣りの世界によく似た事例があります。私らが釣りを始めた頃のリールは安い物だと数千円で高くても3万円台で買えました。それが今では10万円を超えるモデルが林立しています。ロッド(釣り竿)も同じで初心者から高級なカーボン製で数万円はします。

道具が良いからと言って大きな魚が釣れたり数が沢山釣れるわけでもなく、休日を楽しむだけなら最低限の仕様で十分です。高級モデルの性能が上がった分だけ手頃な価格の廉価モデルでも十分な性能を発揮出来ているのが現状です。

ビギナーがいきなり峠をタイムアタックするでもないので軽量なバイクは必要ありません。名所巡りなどのサイクリングを楽しむならアルミフレームと9速コンポで十分です。その昔は、この仕様でも十分にレースが成立していたのですよ。

シマノも酷なもので「105」と言うブランドを独り歩きさせてしまったので弊害が出てると感じています。R7000にモデルチェンジした際に新たなブランドネームを発表したら良かったのかもしれませんね。

ビギナーならロードバイクはアルミフレームの+SORAで十分アワイチできます。マウンテンバイクも10万円以下で十分に山を走れ階段を下ったくらいで壊れたりしません。どちらもママチャリより圧倒的な走行性能です。

手に入れたら乗り倒して無理な状況やパーツを壊してからグレードアップしましょう。初めて乗って1年以内で簡単に壊せるとは思いませんが、まずは自転車に乗る楽しさや面白さを感じて欲しいです。そういう意味ではマウンテンバイクをお勧めします。

ロードバイク、シマノSTIシフターの”シフトワイヤー切れ”です。調子が悪くなりながらも無理をして使い続けると束ねられたワイヤが解れて開いてしまします。ここまでなってしまうとブラケットをバーから外さないと残ったワイヤーの頭を取り除くことが出来ません。

バーテープ巻き直しやフロントブレーキの再セットなど、作業が追加になるので工賃が割高になってしまいます。「アレ?おかしいな?」と感じたらブラケットカバーを捲ってリール部分を確認して下さい。1本でも解れて切れていたら即交換を!

FOXのリアユニットを新旧で並べてみました。左は最新の2023年仕様の”FLOAT DPS Evol ”で価格は77000円。中央は2010年の”FLOAT RP-23”で44000円。右端は2001年の”VANNIRA-R”価格は28000円でした。

こうしてみると価格は10年で倍々になっていますね。バニラはコイルですが、仕様やラインナップも大きく変わりました。それより車体の価格がエライ事になってまして、今や自転車スポーツは贅沢品になってしまいましたね。

"MOUNTAIN BIKE FOREST KOBE"走って来ました。周回コースなので下って登り返してグルグル回れます。日頃から乗っていないとソコソコ消耗させられます。初心者さんからベテランライダーまで楽しめるように絶妙なコースレイアウトでグラベルバイクでも走れます。

スタートからゴールまでキッチリ走れるようになるとスキル上達を実感出来ると思います。周回コースなので苦手な部分の反復練習が出来るのもコースの特徴です。上手になりたいライダーさんは是非トライしてみて下さい。

冬の寒さの厳しい日なのに、何故か無性に自転車に乗りたくなるんです。「貴方も、そんな事ありませんか?」激しい寒波到来の日に伊川の河川敷を大山寺までポタリングして来ました。太山寺は創建1300年の国宝です。仁王門は室町時代に再建されたとされています。何時もここに来ると凛とした空気を感じます。

北西の風10m/s 気温2度だったそうです。所々にある水たまりは凍ってました。こんな日でもマウンテンバイクなら体はポカポカしてるんですね。最後は海まで走ってきました。手足は冷たかったですが、いい汗かきました。

GTのパーク・ストリート系のフリースタイルBMXです。”TEAM MERCADO”チームラインはライダーのシグネチャーモデル。パーツチョイスもハイセンスです。

昔のフリースタイルBMXは頑丈な造りで重くて硬い車体でしたが、昨今は随分と軽量になっています。なんとタイヤのサイズは2.3インチ!BMXもファットタイヤが流行のようです。

マウンテンバイクユーザー「N氏」のトランポの床貼りをさせて頂きました。MTBでダウンヒルやトレイルランを楽しもうとするとバイクを運ぶトランポが必ず必要になります。そこで最適なのはフルサイズのワンボックス車なのですが自転車を積載する専用設計ではありません。なので既存のままでは少々使い辛いのですね。

なので荷室全面を床貼りしアンカーループを要所に取付てタイダウンベルトで固定すれば、高速道路を運転中でも全く揺れることなくフルサイズバイク4台を固定可能です。床面はフラットなカーペット地なので寝袋でキャンプ就寝も可能です。

今を遡る2000年頃のマウンテンバイクブームの頃は、自分の車はもちろん車載用に床貼り造作を沢山した経緯があります。
そんな訳で今回もお手伝いさせて頂きました。オーナー様バイクライフを楽しまれて下さいませ。

2026年新作の”CINELLI XCR”です。材質はコロンバスのステンレス(XCR)でイタリアメイドでディスクブレーキの内装仕様になっています。価格はスチールフレームとしては今世紀最高価格ではないかと思われる¥880000−(税込)です。

画像の完成車はカンパのスーパーレコード ワイヤレス13速で組んでありますので価格は200万円オーバーでしょう。すごく惹かれる魅力がありますが高嶺の花であります。

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